犬は元来、『立ち耳』だったと言われています。
それがどうして『垂れ耳』になったのでしょうか?
こんな昔話があります。
その昔、神様が『立ち耳の犬』と『垂れ耳の犬』2頭の犬に向かって言いました。
私は人間という不完全な動物を作り、地球に送ってしまった。
人間は水遊びが好きなのだが泳ぐのがとてもヘタでよく溺れるのだ。
それに4本足で歩くはずだったのだが、ある時、後ろ足だけで立ち上がるとそのまま歩きだしてしまった。
2本足は不安定でよく転び怪我をして動けなくなるのだ。
こんな不完全な人間を助けるためにお前たち犬に活躍して欲しい。
『垂れ耳の犬』お前は水に潜って溺れそうな人間を助けなさい。
その時その垂れ耳で耳の中に水が入らないようにしっかり塞ぎなさい。
『立ち耳の犬』お前は助けを呼ぶ人間の声がよく聞こえるようにいつも耳を立てていなさい。
このような役割を授かって犬たちは地球にやって来たのです。
アナタが泳ぎが苦手なら垂れ耳の犬を飼いましょう。
アナタがよく転ぶ人なら立ち耳の犬を飼いましょう。
以上、犬の昔話でした。
このような説もあります。
本来、犬は立ち耳であり、狩りをする時には嗅覚と聴覚が重要で獲物の気配を察知するためには聞き取りやすく頭の上に耳が突き出ている方が聞こえやすかったのです。
垂れ耳の犬は、主にニオイを嗅いで獲物を探します。
垂れた耳が音や鼻の周りの風を遮りニオイに集中するための役割を果たしているのです。
これは人間が犬を使って獲物を探させて捕まえる狩猟をするのに都合が良かったので、垂れ耳の種を好み交配させたのが始まりです。
『立ち耳の犬』凛々しいイメージ。
『垂れ耳の犬』優しいイメージ。
愛玩犬としては好みの別れるところですね。