我が家は6月に13歳のフラットコーテッドレトリーバーと7月に16歳のビーグルの2頭の愛犬を亡くしました。
1頭残った7歳のフラットコーテッドレトリーバーのココは母と父を同時に亡くしたかのように元気が無くなりました。
ココは家の中ではとても静かな性格なので、私達家族も久しぶりに犬たちに振り回されない落ち着いた生活をしていました。
しかし、そんな生活を1ヶ月もしているとなにか物足りず寂しい気持ちが沸き上がってきました。
ココも遊び相手が居なくて毎日が退屈でつまらなそうです。
犬とよく遊んでくれる娘が帰省するとココは大喜びではしゃいでいました。
でも、娘が帰ってしまうとまた退屈な日々が続くのです。
10月のある日、町の外れの家で40匹以上の猫が飼育放棄により行き場を失っているという話しを聞きました。
1匹くらいなら引き取ることができると思い、小鳥が居ること、ココのことを考え子猫を連れてきました。
ココは子猫は初めて見たので珍しい生き物に見えたのか興味津々でした。
半ノラの親猫と暮らしていたので子猫はお腹に虫を持っていました。
可愛そうですが、駆虫できるまではケージの中で隔離することにしました。
ココはケージの中で子猫が鳴くたびに飛んで行って覗きます。
小さくてフワフワしていて、ミーミー鳴くオモチャに見えているのか?
小さい生き物と認識したのか?
とにかく大興奮でケージの周りをクルクル回っています。
ココは子猫ウオッチングが楽しくて退屈なんかふっ飛んだようです。
私達人間も愛犬2頭を亡くした悲しみが、子猫の愛くるしさを見ているだけで、どんどん癒やされていきました。
ココは散歩から帰ってくると真っ直ぐに子猫のケージに走っていきます。
そしてケージを覗いて子猫を確認してから朝ゴハンを待つのです。
まるで留守中の我が子の無事を確認しているかの様にも見えます。
(本当のところはどうなのかわかりませんが。。。)
お腹の虫退治が済んでココと子猫が一緒に遊べるようになるのが私達家族も楽しみです。
子猫が来たことで、愛犬を亡くしてすぐに子犬を迎える人の気持がよくわかりました。
長年、共に暮らした愛犬(愛猫)を亡くすと、離れて暮らす肉親を亡くすより心にダメージを受けるものだと思いました。
知らず知らずにペットは心の支えになっているのでしょう。
子猫(子犬)の無邪気な姿、動き、鳴き声は、どんなに沈んだ心も救えるのではないかと思えます。
いつの間にか、癒され、気持ちが明るくなり、家族全員が自然と笑顔になっていました。
もし、ペットロスになってしまったら、子猫(子犬)が特効薬になるのかもしれませんね。