バレンタインデーですね!
ご主人が義理チョコや息子さんが本命チョコをたくさん持ち帰ってくるお家はご注意ください。
この時期、動物病院に連れてこられる犬が多くなるそうです。
犬がチョコを食べると中毒になることは良く知られていますが、どの程度食べると中毒になり命に危険があるのかを知っておくことは必要と思い調べました。
チョコレートのカカオに含まれる「テオブロミン」が中毒を起す物質です。
人間は、テオブロミンを効率よく体外へ排出できるのですが、犬のようにテオブロミンの代謝速度が遅い動物はなかなか排出できません。
ですから、たくさん食べてしまうと蓄積効果によって中毒を起こす危険性があるのです。
■いったいどのくらい食べたら危険なのか■
テオブロミンの量はチョコレートの種類や原料に使用されているカカオ豆にもよりますので、色が濃いチョコレートほど多くのカカオ豆が使われるため、テオブロミンの量も多くなります。
体重1kgあたり
100mgから200mgの摂取で中毒症状。
240mgから500mgの摂取で命の危険があるようです。
わかりにくいので、実際のチョコレートに換算してみます。
●テオブロミンの含有量(参考例)
ホワイトチョコレート 100g中 0.8mgのテオブロミン。
ミルクチョコレート 100g中 177mgのテオブロミンが含まれています。
ダークチョコレート 100g中 559mgのテオブロミンが含まれています。
ココアパウダーや
ビターチョコレート 100g中 2300mgのテオブロミンが含まれています。
平均的な中毒量は以下の量だそうです。
●嘔吐、下痢、多飲などの軽い症状
体重1キロあたりテオブロミン20mgの摂取
体重10キロの犬ならダークチョコレート40gくらい
●心臓に影響を与える
体重1キロあたりテオブロミン40から50mgの摂取
体重10キロの犬ならダークチョコレート80gくらい
●発作などの危険な症状
体重1キロあたりテオブロミン60mg以上の摂取
体重10キロの犬ならダークチョコレート100g以上
■中毒になるとどうなるのか■
チョコレート中毒は食べてから4時間以内に症状が発現して、長ければ3日くらい続くことがあります。
わかりやすい症状は下痢と嘔吐。
チョコレートを吐いてくれたらまだいいのですが、重度のものだと、異常興奮・震え・発熱・不整脈・痙攣などにより最悪、死に至ることがあります。
特にてんかん症の犬が食べた場合、発作を起こしやすいそうです。
小型犬では少量でもあぶないので要注意です。
ちなみに、我が家のチャンス先生(ビーグル13キロ)は、中毒を起しても不思議ない量(キットカットの大袋1つ)のチョコレートを食べてもケロッとしておりました。
個体差はあると思いますが手の届くところにはチョコレートを置かない様にしましょうね!