思っていたより犬同士は強い絆でつながっていたと感じた理由。

エピソード

我が家には3頭の犬が居ました。

ビーグルのチャンス16歳、フラットコーテッドレトリーバーのティアラ13歳、同じくフラットのココ7歳。

この3頭のうちチャンスとティアラが相次いで空に昇ってしまって色々と気づくことがありました。

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今でもよく思い出すのがリンパ腫になって闘病中のティアラとチャンスのやり取りです。

ティアラは腫瘍が大きくなるほどにどんどん食欲がなくなり、食べるものが限られてきました。

食べずに残すとチャンスとココのゴハンになります。

チャンスはティアラには特別に美味しいゴハンが与えられていることを知ってから、横取りする素振りを見せ始めました。

ティアラが元気ならこんなことをしたら体ごと吹っ飛ぶ勢いで追い払われます。

このころのティアラは寝た状態から上半身を起こすのが精一杯なので追い払うには噛みつくふりをするくらいしか出来ませんでした。

チャンスが寄って来ると、見たことのない歯をむいた凶悪な顔をして必死で追い払っていました。

なぜかチャンスはゴハンがない時でも寝ているティアラの周りをウロウロしました。

その度にティアラは身体を起こして凶悪な顔でチャンスを追い払ってました。

どうしてティアラはチャンスが寄って来ただけであれほど怒ったのか?

どうしてチャンスは意味もなくティアラには近寄らなかったのに頻繁にウロウロしたのか?

これは想像ですが、

しゃべることの出来ない犬同士はテレパシーのような通信方法があって意思を伝え合っている。

13年間も一緒に暮らしてきて、どれだけティアラが危険な状態なのかわかっていた。

チャンスは弱ってきたティアラに対して頭にきて怒るような意思を伝えていた。

一生懸命、刺激して怒らせてでも元気になって欲しかった。

(証明のしようはないですが、そう見えました。)

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チャンスとティアラは、いつもはあまり仲が良くないと思うような関係でした。

しかし、いざティアラが居なくなったときのチャンスの落ち込み様はただ事ではありませんでした。

長年連れ添った仲の良い夫婦が相方を亡くしたくらいかもしれません。

高齢の夫婦の片方が亡くなると残された方も後を追うように逝ってしまった。

この話はチャンスとティアラにも当てはまる気がします。

ティアラが居なくなってチャンスは体調を崩してしまいました。

体調不良で食べられなくなることは今まで何度もあったのですが、ゴハンもちゃんと食べて元気になってきて、そろそろサンポもできるくらい2ヶ月後には回復しました。

にも関わらず急変しておかしいと気づいて30分もしないうちにティアラのところに行ってしまいました。

お互い高齢だったチャンスとティアラはケンカしながらも励ましあって生きてきたのだと思います。

残されたココは7ヶ月で我が家に来た当時からチャンスに優しくしてもらい、いつも寄り添ってきました。

ボスだったティアラが居なくなり、保護者のようなチャンスが居なくなり、一度に両親を亡くした子供のような状態です。

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ココは、いつも一人で庭に出ていましたが、チャンスが出て来るとそれだけで嬉しくてチャンスの周りをクルクル走ってました。

ココは7歳なので立派な成犬ですが、大好きだったチャンスが居なくなり、かなりショックを受けています。

長らく一緒に暮らして気づかなかったことですが、

『思っていたより犬同士は強い絆でつながっていた』と感じたのはこんな様子を見てきたからなのです。

チャンスが9歳、ティアラが6歳のシニアになって静かに暮らしているときにココが仲間に加わりました。

元気なココに刺激されてチャンスとティアラもとても若返りました。

ココにも若い仲間が必要なのかもしれません。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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