猫の『多頭飼育崩壊』現場に行って思ったこと。

子猫

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ブログやSNSには、犬猫の飼育放棄による里親募集などの記事は毎日あふれています。

そんな中でいつも保護活動をされている方には頭が下がります。

先日、猫の保護ボランティアをされている方のブログ記事で猫の多頭飼育崩壊が、たくさんシェアされているのを目にしました。

何気なくタイトルを見ると私の住む町です。

すぐ近くなので引き取れるような子がいたら連れて来ようと思い、とりあえず飼い主さんの連絡先に電話しました。

すると、どうぞ助けてください的な対応かと思いきや、まず年齢、家族構成、持ち家の可否などを質問されました。

(これは学生やどう考えても年齢的に飼いきれない高齢者なども電話してくるので、そこでお断りするようにボランティアさんが指導されたと思います。)

そして現地に行きました。

すでにブログで報告されていたボランティアの方は到着して、避妊去勢されていない猫たちをオス・メスに分けて、更に子猫と母猫をセットで別室に隔離していました。

建築会社かなにかの事務所だったプレハブにざっと40匹の猫がウロウロ。

生まれたばかりの子猫も居ます。

ほとんど痩せた猫です。

ワタシは、その中から1匹引き取ることにしました。

まだたくさんの猫が残っています。

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猫たちは家に自由に出たり入ったりして周り近所の工業団地内の道路や会社敷地をウロウロしてます。

とても危険です。

飼い主さんは里親になってくれる人を探しています。

31日が猫たちの家であるプレハブの引き渡し期限です。

可愛い猫がたくさん居ました。

見に行ってあげてください。

遠方の方は情報の拡散でも結構です。

ご協力お願いいたします。

10月28日19時現在ですべての猫の行き先が決まりました。

ご協力いただきありがとうございました。

飼育放棄はなぜ無くならない?

結果的にこのような始末になっても一切の罰則がないことが原因ではないでしょうか。

いくらボランティアさんが奮闘しても飼育放棄はなくならないと思います。

ブリーダー崩壊などは意図してやっているのでもっと悪質です。

きちんとした繁殖の許認可制、違反した場合の厳しい罰則などの法整備が無いと終わらないことです。

いきなり国の法律は無理でしょうから、地方の市町村条例から整備していけないものでしょうか。

ある町の殺処分ゼロの実体。

先日、ある犬の保護団体の方から聞いた話です。

「この町の殺処分ゼロというのは、保健所に入った犬はほとんどボランティア組織が引き出し里親を見つけているからなのです。」

ということだそうです。

保護犬が入ると保護団体に保健所から連絡が来るそうです。

丸投げです。

しかも保護団体には公的なお金としての援助は一切なし。

譲渡会、物販イベント、寄付などで犬たちの治療費を捻出しているそうです。

野良猫と共存することを選んだ街の人達。

1人で多頭飼いをして飼育放棄した現場を見て思い出しました。

関西の方から聞いた話です。

「みんなで野良猫を街の猫として飼っているんです。」

どういうことか聞くと

野良犬は保健所で保護して連れて行くけど、猫はすばしこくて捕まえられない。

だから野良猫は街中にたくさんいる。

野良猫でもやせ細っていると可哀想なのでエサをやる人が居る。

結果、どんどん増える。

困った住民は餌付けをして慣れた猫を捕まえて去勢避妊手術をしてまた放してやる。

そして街の猫としてみんなで飼うことにしたそうです。

ある家に行けば「タマ」と名付けられエサをもらい

違う家では「きなこ」と名付けられオヤツをもらう

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コミュニティとしてみんなで猫たちと暮らす。

やむおえずやっているのでしょうけれどこんな共存も良いですね。

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