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【涙】犬も悲しいと泣くのでしょうか?

      2018/04/14

 

あらゆる動物には涙を作り出す器官がそなわっていますが、大抵の場合、目に水分をあたえ清潔にたもつために使われます。

感情表現として涙を流すのは人間だけだと言われることが多いようです。

人間にとって涙は嘆きや苦痛などのマイナスな感情と結びつきますが、プラスの感情が高まったときも、『喜びの涙』を流します。

最近の研究では、哺乳類の多くも、感情が極度に高まったときには涙を流すと言われております。

 

カナダ獣医師協会の夕食の席で『犬が感情の作用で涙を流すだろうか?』というむずかしい問題を取りあげました。

十人ほど同席した中で、八人が獣医師で、議論はまっぷたつに割れました。

獣医師のうち四人は、『犬は人間と同じ上うに泣く』と言い、ほかの四人は『犬の涙は苦痛や恐怖で目のまわりの筋肉が緊張して起こる反射作用にすぎない』と主張しました。

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どちらの側も議論に熱が入り(声も大きくなり)、自分の意見をゆずりませんでした。

この例から見ても、この問題には異論が多いことがわかりました。
私自身の体験から言うと、私は犬が泣くのを一度実際に見たことがあり、べつの機会にも間接的にその証拠を目にしかことがあるのです。

 

ある日の午後、大学のキャンパスを歩いていて、建築工事現場の近くを通りかかったときのことです。

突然、狂ったようなかん高い悲鳴が聞こえ、私は幼い子供が激しい苦痛を訴えているのかと思いました。

声がするほうへ走っていくと、若い雌のボクサー(のちにエヴィータという名前だとわかった)が、有刺鉄線のあいだでもがいていました。

 

鉄線が体にからまり、ふりほどこうとしてかえってぐるぐる巻きになったのでしょう。

幾重にも刺のある鉄線で体を巻かれ、もがいたために脇腹にも背中にも腹にも深い傷を負っていました。

私は助け出すときにこちらが噛まれないように、急いでコートを脱ぐとそれを彼女の上にかけました。

 

そのとき工事現場から職人がひとり走ってきました。

彼は状況を見てとると、ワイヤーカッターを取り出しました。

私が、エヴィータを押え、彼が彼女の体にからまった鉄線を切断しました。

そのあいだじゅう、私は彼女の顔を見つめながら、穏やかな声で話しかけました。

その二つの大きな目からは、涙が頬を伝ってゆっくり流れ落ちていました。

私は何の不思議も感じませんでした。

彼女は猛烈な苦痛を味わい、泣いていたのです。

傷ついた人間の子供が泣くように。

 

二度目に犬が泣いた事実を目の当たりにしたのは、すでに手遅れになってからでした。

年老いた我が家のケアーン・テリア、フリントは一晩じゅう苦しみ、翌朝少しよくなったように見えたので、私が獣医師のもとへ連れていくことにしました。

診療所に着いて車の後部ドアを開けると、フリントは二十分の道のりのあいだに静かに息を引き取っていました。

車を走らせるあいだ、訴えるように啼く彼の声が聞こえ、私はもうすぐよくなるよと励ますように声をかけ続けたのですが。

 

その灰色の顔には、涙のしずくの跡が鼻面まで筋になって残っていました。

彼はたしかに泣いていたのです。

私の頬にも同じように涙が伝い落ちていました。

『犬語の話し方』スタンレー・コレン著より引用

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ワタシも犬には、人間と同様に楽しみや悲しみを共有できる感情があって『涙』を流しても全く不思議はないと思います。

 

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